主おじさん 2017-01-26 20:28:46 |
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生憎の雨で隠された月を望むよりも近くの俺を見た方が良いとは思わないか、人の子よ。嗚呼、何。御前が望まぬとも無理に其の目に映る方法は幾らでもある。唯、矢張り自らの意思で俺を選んで欲しい物よなぁ。
( 見上げた空は曇天、地に落ちる雨粒が立てる音が妙に軽快に響いて、一二と数える間に両手では足りぬ程の雨に視界が途切れる。少し先に咲いていた紅色の椿の花は明日の朝には朽ちて居るやも知れない、と。心に描くは春眠に暁を覚えぬあの一句。花落つるや知る多少、屹度美しい花の形を保った侭落ちたとしても自分は気付かないのだろう。一人勝手に思い描く明日の空を掻き消して、隣に佇む一人の女性へと目を向けて。自分より幾分も小さな背丈に背負った宿命は計り知れぬ。自分を呼び出す程の強い霊力を持った此の人を見ていると不思議な気持ちになると気付いたのは何時からか、もう覚えてはいない。唯望むは彼女の身と心、自らの物にしてしまいたいと云う事のみ。雨降る庭先へと視線を向ける彼女の瞳を奪ってしまおうと、緩慢な動作で彼女の目元を裾で覆えば、其の侭流れるが如く頬を撫ぜて。此方を向く様に少しばかり掌に力を込め、視覚だけじゃ飽き足らぬと耳許に唇を寄せては、雨音に掻き消されそうな声で上記を囁いて )
(/スペース感謝です…!三日月じじいをしてみたいと思えどもお相手様を探せる程の力量も無く諦めていたので此処でロルを回せるのは有り難いです…!練習にもなるなんて素敵な場所でした、有難うございました!)
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