甘々 2017-01-02 16:58:52 |
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(/それを聞いて安心致しました…!魅力的な文章に惚れ惚れとしつつ勉強させて頂くつもりです…!不手際が目立つ事と思いますが改めましてどうぞ宜しくお願い致します。それでは背後は一度消えますので何かあれば声掛けください!/レス蹴り可)
(己がステージに立っていたあの時間、公私混同と言ってしまえば終いだが客席には決して派手じゃない彼ばかりが目に写り込み心を惹いていたのだ。はて、だとしたら客の波に攫われて流されてしまったか。口角を落とし片方の瞳を顰めるように細めては少しばかり頭を傾け。思考の海に片足を落とし掛けたそのタイミングで己の名が何とも綺麗な麗句と共に送られた為”ぷは”と息を吐き出す様に笑い声を上げて「そりゃそうだ。好きな人に見られたショー程緊張する物は無いよ」褒め言葉を否定する事も謙遜する事も無く、己が綺麗に輝けたのならば格好付けたいと思う気持ちの表れだと肩から力を抜きつつ喉奥を震わせるように"くつくつ"と笑い声を零して応え、続いた言葉に財布を握る手を少しだけ高く掲げ「臨時収入が入った。レティ、街を見に行こう」その財布を尻のポケットへ押し込むと、突発的な判断を苦手とする底を突く様に勢いで押し切ろうとその手を掴んで引く様に先を歩き。触れた手の平から伝わる体温が何だか少しだけ気恥ずかしさを煽るのか、その手から視線を移動させる為顔を上げ「今日来たお客さん、__小さな淑女が"ピエロさん、町の中心部には屋台が来てるのよ"って教えてくれたんだ。この街、名物に辛いポテトが有るみたい。…いこ?」足音を立てながら歩みを進め、その途中に気紛れに見送りを行った際に教えられた地元民の情報を語り、自らの好物も有ると教えられればそれもちゃっかりと付け加えて口角を上げては人懐っこく悪戯が滲む笑みを浮かべて。外に出ればすっかり夕暮れ時、茜色の落ちる町は何処かもの寂しくなるもんだと少しだけ黙り。沈黙とはツラツラと意味の無いお喋りを繰り返すより気が楽なのにどうしてか、己が口を開かなければ彼の低くて優しいその声が聞けなくなってしまうと縁起でもない錯覚をするのだろうか。夕暮れが作る影に隠れる様に繋いだ手を口元まで持ち上げればその恐ろしくなるまでに青白い腕を一瞥し、躊躇いを微塵も持たずにガブリと悪戯のように歯を立てて)
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