201 2016-12-29 23:04:24 |
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何の問題もございません! 毎回有人くんの新しい面が見れて楽しいです。
クスリといえば(?)、有人くんは煙草嫌いということですが、ニューヨーク時代に手を出したりしてたんでしょうか。NYはウィードもまだ、違法ですよね。
誕生日に仕事で会えなくなっちゃうとか、プレゼント紛失事件とか、何かと大事な時にトラブりそうな二人かなあと思いまして。あとは、そんなに卑屈ではないかもとは思うんですが、自分の誕生日を自分でないがしろにして、片方が大事な日だろって怒るとか……うーん全然シドが絡まない(笑)。竜児はきっと学生時代にも社会人になってからも周りのコアな人間にシドヴィシャスと同じ誕生日じゃんおめでとうって言われながら全く興味のないピストルズのティーシャツとかグッズを貰ってそうです。
(嵐の中ではぐれないように必死になるような、そういう愛し方だったと思う。言葉よりもキスや愛撫の方が有効だと気付いてからは名前さえ呼ばなかった。うつ伏せでシーツを握り締めて、呼吸が整うのを待つ。じっとりと全身に纏わりつく汗や体液が乾く前の湿気は気持ち悪いけど後始末も面倒で、だけど気分は悪くない。甘い倦怠に支配されて、目を閉じるとこのまま眠ってしまいそう。隣で恋人の動く気配がして目を開ければ何の心構えもないまま科学の力は俺の無防備な姿をフィルムに焼き付ける。今朝のあの大量の写真はこういうことだったのか。知らない間に幾つも隠し撮りされたユアンじゃない素の自分。渡瀬ユアンは人気こそ出てしまったもののいつだって主役ではないから。あくまでも洋服の良さを引き立てる為のツラとスタイルを持っているに過ぎないから。くすぐったい気はするけれど、宝物だなんて大袈裟な名前をつけて溜め込まなくたって、生身の自分がちゃんといるのに、とも思う。「高くつくよ」と薄っすら笑って、頭を起こして見回す。目当てのものはパンツの後ろポケットの中だ。辛うじてベットの縁に引っかかっていたジーンズを手繰り寄せ、潰れたクールのケースから皺々になった一本を摘み出して、百円ライターで火をつける。ごろんと仰向けになっては天井に向けて白い有害物質を吹き付ける。行儀が悪いのは許してほしい。モク中ならではの小さな幸福感に身を委ね、貧相とも言える身体を惜しみなく晒し、「よかった?」ぽやんと彼の方に視線を向けて、焦点が合うまで少しだけ時間がかかる。問うたのは当然さっきまで二人で夢中になっていたことで。空いた手でカメラを持った彼の指を撫ぜる。薬指。左右はどっちだっていいし、気付かれなくても構わない。所有の証が欲しいのは、芸術家を相手にしているからかもしれない。表現は果てないものであり、ストイックでロマンチストな彼らに愛や恋で追いつこうとするのは難しい、というのが持論だけど。勿論それだけじゃなくて、いろんなことを怖いと思うから、でも今は大丈夫だって安心したいから、俺だって何か形にしたい、彼が写真を撮るように。なんちって。中学生がふかすように、肺まで入れないで口の中に煙を溜めて、輪っかにして少しずつ吐き出す。)
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