せめよりりばショタ 2016-12-26 21:01:41 |
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( 持ちかけた提案を全身で喜ぶ様な反応だけならば子犬のような愛らしさに胸を震わせるだけだったろう、紡ぐ言葉の中に残された新しい人の苗字が有るとこの子がどうして己と交流を持つようになったのかを思い知らされるようで。人を思いやれる、明るく人当たりがいい、絵に書いたような模範的いい子であるこの子はきっと自分の境遇だって理解しているかも怪しいのだ。そんな幼い子に不純な気持ちを抱く己もまた、この子を普通の幸せから遠ざける大人の1人だと禍々しい感情が臓物を握る様で気が滅入る。それでも尚、己と言う人間はこの子を傍に連れていたいのだから仕方がない、箸で丁寧に煮物を一つ摘むと「 尋嗣、これも美味い 」おたべ、と餌付けでもするように箸の先を向けて「 帰る時は送ってやるから、勝手に帰るなよ。…__あ゛ー、気付かない内に居なかったら寂しいだろ 」少しでも長く一緒にいれることを嬉しく思い、とは言え自分の仕事を気遣い夜道を勝手に帰ることがあってはならないと注意をするように告げて )
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