教頭 2016-12-10 17:19:00 ID:4c3e4afcd |
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『……おはよう。』
突然視界に現れた鬼の面。
あまりにも不意をつかれ、つい反射的に間抜けな挨拶が漏れる。
挨拶を返してから、改めて視界を覆う鬼の面に、ここはまだ夢か現実か疑心暗鬼になる。
ええと、
こいつは。
常人の数十倍鋭い嗅覚が、仄かな香りを捉えた。
鼻孔をつくその心地よい香りには覚えがあった。
相手が誰であるかも、それでだいたい察しがつく。
「何してんだ?」
やや落ち着いた声で、仰向けの体勢のまま尋ねる。
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