もう、文句言うなら──。 (女子供でも無い上に筋肉質なのだから抱き心地に難癖をつけられてもどうしようもなく、不貞腐れたような表情で口を開き。しかし全てを口にする前に腕の中から小さな寝息が聞こえてくると視線を移して相手の方を見遣り、あどけない寝顔を目の当たりにすればつい頬が緩んでしまい。この状況で自分が寝る訳にはいかないと気を引き締めながらも、それから暫く相手の頭を撫で続けていて)