こら。( 耳馴染みの在る“ 主 ”との呼称背後から大音量で聴こえては次第に刺さり出す通行人の視線に亦かと眉根顰めて振り返るも弱々しい訂正の声に叱る気持ち等消え失せて仕舞い。其の儘相手此方へと追い付く迄待機してから顔面へとやや冷たい隻手伸ばし相手の形の良い鼻先いちどだけぎゅッと摘んでから悪戯に眦緩めて見せて。 )───ふ。まあ今日は此れくらいで勘弁して遣ろう