主、 2016-11-23 14:58:42 |
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( 続き…………
聖杯にて取り込まれ、召喚された者達、vampireはこの世界にて過ごせるように聖杯から予備知識を譲渡されており、日常生活に支障は無い程度に現代の知識は持ち合わせている。日本生まれではない者達にも日本語問題なくをすらすらと喋られるように標準語として日本語を設定しており、彼等からすれば、母国語を喋っているかのように脳内で言葉が変換され、口からすらすらと言葉が出てくるような感じだと言う。かといって母国語や、他の国の言葉を喋られない訳ではなく、聖杯に取り込まれる前の記憶と同等に持ち合わせているものである。
内臓、肝臓、心臓…。大方の臓器は幾ら異形に変異したものでも体の仕組みと言うとは共通で変わっていないが、vampire達にとって、生物の必要不可欠な体の仕組みと言うのは仮初めでしかなく、心臓は動いていても必要ないものであるし、呼吸も、睡眠も、食事も必要としない。必要なものはただひたすらに魔力のみ。睡眠は魔力温存のために補っているものでしかないし、食事は少しでも魔力を接種するため。呼吸は人として目すためでしかない。全て人として演じきるためでしかないのだ。その為、排泄器官や、消化器官は正常に動いてはおらず、ただ有るだけの状態である。体は魔力で構築された、言わば、魔力の集合体であり、使い魔の上位系統として扱うのが妥当だが、使い魔等敵にもならない人ならざる力を秘めているのと、旧聖杯戦争の勝利者としての栄光の彼等を使い魔として呼ぶのは些か無礼であり、多くの者達はその体をエーテル体と呼ぶ。
そんな彼等であるからこそ、空気が無い月でも悠々と過ごせてしまうし、聖杯もこの領域を選んだ。人が依然として住まないこの衛星は大変都合が良いのである。都市、と言えどもまだ寂れた月の世界では、人がやったことか、元からか。地面の表面に水が足湯の如く張り巡らされており、足首程度まで浸かる水は透明度の高い純水。微かに魔力が漂うのは聖杯の粋な計らいやもしれない。地球と同じくして地域毎に土地勘も違ってくる月は大きく分けて、森、海、山、都市。として環境が異なっており、季節に変わりは無いようだ。暑くもなく、寒くもなく。だが、都市自体には季節が取り入れられるようで、都市は地球と同じように季節が巡る。どうやら人がいないにも関わらず、コンビニやらデパートやら俗に塗みれた施設は機械によって休むことなく動き続けている。機械は動かす人も無く、一個体として自立したAIのようだ。街並みは平然としていて、特に代わり映えの無い。大きなターミナルが中心として家とおぼしき建物が数件。其れを取り囲むように娯楽施設が建ち並ぶ。範囲としてはターミナルから半径50㎞。直径100㎞前後程度である。
一方召喚した者達。魔術師達は空気が無い月の状態に、自ら作り出したクローンに肉体の意識を転移させた。魔力で構成されたクローンはvampire達の仕組みと似ており、飲食睡眠を必要としない。が、vampireに魔力を供給しながら己のクローンも維持する。と言うことは膨大な魔力が必要となり、並大抵の魔術師には不可能なので、vampireよりも飲食睡眠で魔力を造り出しやすい魔術師は必然と地球にいた頃と変わらぬ生活を続けている。
こんな感じでしょうか…?
分からないところや、ここ抜けてません?と言うところがありましたら遠慮無く仰って下さい! )
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