主 2016-11-07 18:03:31 |
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>環
(先に部屋の中に入っていれば少し遅れて追いかけてくるみたいに部屋に帰って来た彼を抱き留めて。唐突の事でも支えきれない程情けなくなければ衝撃をよろけること無く受け止めて、反射的に確りと腕を回し"ぽんぽん、"とその頭を撫でて。指をすり抜ける髪の感覚は何度触っても好きだと無自覚に目元が細まり「――たぁまちゃん、おかえりなさい。今日も頑張りました」一緒にいたが先に帰って来たのが己だからか出迎えるような挨拶を褒め言葉を一つ添えながらまったりと口にして、不思議と出迎えの挨拶はされるのもするのも好きで、独り暮らしの時には無かったこの感覚を楽しんでか自然と話をする声も嬉しそうで。恋愛と言える恋愛の経験が無ければ何処までが友人として許されるのだろう、と明確な境界線と言うのが今一わからないと、ぼんやり浮かべつつそれでも今は自分が我慢していた分を貪りたいと"むぎゅー"と堪能するみたいに抱きしめて「そー言わんで、俺があたたこぉしてあげますから」寒いと言うその言葉に答えるみたいに抱きしめたままじわじわと温まる体温を心地良く、同時に満たされるみたいにほっこりと幸せな気持ちで一杯にして。)
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