主 2016-11-07 18:03:31 |
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>一深
(手渡した肉まんは寒い空気に当てられて温かい湯気を浮かせていて、がぶと一口分噛み付いて空きっ腹が満たされるのを感じたその時に大好きだと伝えられれば一瞬は普段よりも瞳を丸く、そして大きく開いてみるものの、発言をそのまま鵜呑みにして一喜一憂するほど経験の浅い子供じゃない為に照れて動揺を見せる事は無く。それでも全く気にしていないとは世辞にも言えず、もぐもぐと租借し味わう肉まんが美味しいのかどうか味が解らない位には間に受けて。普段に比べて早鐘を鳴らす心臓を誤魔化しながら"おん"と無邪気な好意に相槌を返して、無邪気な彼の好意に同等の感情で答えなければと"俺も好き"と続けるその前に盛大に咳込み咽るその様子にパチクリと瞬きをして。唐突の事に慌ててパンパンとその背を軽く叩くように摩り「いちたんはセッカチやなぁ。そんな慌てへんでも誰も取らんし、これも逃げへんよ」心配の感情も勿論有るがそれを超えるのは彼の持ち前の明るさのせいで結局は面白さ、愉快さの方が勝ってしまって「大丈夫かぁ」ふはと笑い声を溢れさせつつ摩る手を引っ込めて愛嬌のある顔を覗き込み、少し遅れながらも心配しているんだと言う事を言葉で伝えて。何か直ぐ飲める飲み物も買えばよかったと酒しか入っていない袋に反省し「早う帰ろか、水飲みたいやろ」言葉に合わせてゆっくりとだった足取りを少しだけ早め)
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