主 2016-11-07 18:03:31 |
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>千鶴
( 暗がりに慣れていた目は突然の光に着いていけず、驚きに弦を弾いていた指を止めてぱちぱちと幾度か瞬きをして。ベースの音に集中していたものだから返事をし損ねてしまったが、ワンテンポ遅れながらも部屋に入ってくる彼に「おかえりなさい、帰り早いね」と声を掛け。きっと彼は飲み会などには参加せずに真っ直ぐ帰ってくるだろうと思っていたから早くなるのは解っていたけれど、それでも一緒に居れる時間が増えたのは好ましい事だと嬉しく思いゆるゆると口元を緩めて。抱き着いてくると予想をしてはその前にとベースをスタンドに立てて。予想通り抱き着いてきた彼をそのまま受け入れると少しひやりとした冷気を感じ、外は寒かっただろうなとずっと動かしていて多少は暖かいであろう自らの手を前に回された彼の手に重ねて。「うーん、じゃあ暖かいものが食べたい…かも」千鶴も冷えているみたいだしとは言葉には出さなかったが、彼をちらりと横目に捉えながらそう提案して。幸せを噛み締めるような台詞は気恥ずかしく、そっと顔を逸らすもぽかぽかするような心地で相も変わらず口元は緩みっぱなしで。頭を撫でられるのを大人しく享受しては紅茶を淹れに行く相手の後ろ姿に「ちづ、有難う」と投げ掛けて。その辺りに散らばった楽譜に向き直っては、そろそろ今日は終わりかなとそれらをひとまとめにして。長い間同じような体勢でいたために凝り固まってしまった肩を揉み解しながら、紅茶を淹れた彼が戻ってくるのを待って )
(/初っ端からゆっくりなお返事で申し訳ありません…。トウヤは千鶴くんに頼りっきりだろうなぁと思いますのできっとwin-winです! 絡んで頂いて有難う御座います、宜しくお願い致します。)
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