主 2016-11-07 18:03:31 |
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>環
(内緒話のように潜めて伝えたのは自分達のことを何も知らない運転手が同伴の中で惚気られるほど勇気が無かっただけで、額を突かれれば指先が近づいた時点で目を瞑り控える衝撃に構え。少し遅れてからこつんと優しい衝撃を受けて咎めるような言葉も合さり楽しそうに小さく笑い声を上げて「やて、こうゆーん…好きじゃあらへん?」怒っている訳じゃない彼の雰囲気から嫌ではないのだろうと察して「俺はすき」と悪戯に口角を吊り上げて。一拍の間を置けば最寄りのコンビニまでの残り数分を頭に浮かべて、もぞもぞと巣でも作る様に自分にとって楽な体勢と角度を探し落ち着いたように彼の肩口へ頭を凭れるように寄せて「ちびっと、肩貸してくださいなぁ」車の揺れと触れ合う肌の温かさ、体に残る倦怠感の全部が合さりなんとも心地よくて。此処にいる彼は自分の良く知る彼で、先ほど彼を取られたと思い面白くなかった感情はもう無いのだと言う様に「さっき、俺がおらんのに。たまちゃん楽しそやったでしょう、やきもち焼おいやした」嫉妬し拗ねるなんて玩具を取られた子供みたいだとぼんやり考えながら、隠す事無くのんびりとした声と決して張り上げる訳じゃない声量で紡ぎ)
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