主 2016-11-07 18:03:31 |
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>環
(強請り与えられる賞賛では有るが彼の口から紡がれる言葉のなんと優しいこと、顔を近づけているからこそ他の音は聞こえないと彼の声に満たされ、脳味噌を溶かされる様に心臓はドクドクと動き。何よりも心に響いたのは自分の事を見ていてくれたと言う報告で、耳元に埋めていた顔をもぞりと引っこ抜き「聞いてみて、これ、俺いま心臓が痛いっしょ」代わりに彼の顔を己の左胸に押し付けるようにギュウと抱き寄せて、自覚症状が産まれる程の煩い心臓を少しだけ気恥ずかしそうに、それでいて面白いでしょうと見せびらかす様なそんな雰囲気で。弱弱しい力で噛んだ彼の肉は少し不思議な感触で、離した噛み痕を見ると我儘と称されたことも柔らかい声の指摘も両方を合わせて答えるみたいに頭を縦に一度揺らして、他に傷痕の無い肌にくっきりと残る歯型が妙に艶めかしくて。元々彼が纏う色気は人と比にならないのだ、そんな彼を痕が消えるまででも所有したようなそんなつもりになれる、優越感を思って「自分のに名前書くみたいに、あんたが俺のもんって言ってるみたいでしょ。――なまらすき」冬の乾燥で唇が切れてしまわないように舌なめずりの如くペロリと舐めり、どうして"こういうこと"が好きなのかを答えて。"あ!"と思い出したような声を上げると「アイス!アイス溶けはります!」それはいけない、と泡食うみたいな慌て加減でビニール袋を掴んでは彼が倒れない様に気を配りつつその場をすり抜けてキッチンへ直行し、冷凍庫へ目的のそれをしまい込んで)
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