【　お相手様募集板　】（一対一限定）

！閲覧注意！


〚 資産家 × 犬 〛


暗くて冷たい檻の隅で、犬は震えながら蹲っていた。入り混じった臭いは血と人間の生臭さ。敏感な鼻は臭いに侵され、毎日毎日吐き気に耐えながら汚れた水と僅かな食糧で命を繋いでいた。
数時間に一度、白衣を着た人間がやって来る。好きなだけ体を傷付けていく者も居れば、好きなだけ体内を蹂躙していく者も居る。

──生き地獄。

窓の無い狭い檻の中で、犬は涙さえ出なくなった虚ろな目で闇の中を見詰めていた。


***


違法な人体実験によって生まれた、動物と人間の細胞両方を持つ生物。見た目は人間と全く変わらないが、それぞれが掛け合わされた動物特有の身体的な特徴を持っていた。中でも飼い易く主人に忠実な犬は人気があったが、一匹だけ例外が居た。
容姿、身体能力共に恵まれたその犬は、ある主人に飼われていった。しかしその主人は犬を乱暴に扱い、ストレスの捌け口として常日頃から傍に置いていた。心身共に疲れ果て負荷が掛かった彼は、ついに飼い主の言う事を聞く事が叶わなくなり“役立たず”の烙印を捺され研究所に返されてしまった。
それからは地獄のような日々が始まった。一度の返品経験がある彼を飼う者は居らず、研究員達の好きなように扱われ、ろくに食事も与えられず常に生死の狭間を行き交う日々。研究員達には“存在価値の無い役立たず”と言われ続け、純粋な心を深く抉った。
そんな折に現れた一人の男。労わるように声を掛けて来るその男からは、暖かい陽だまりの匂いがした。

ある日の事、国内有数の資産家は動物と人間の間に生まれる生物の噂を聞きつけた。妻を失ったばかりの彼は、寂しさを埋めてくれる相手を探し裏ルートから研究所との関係を持ち、ペットとして引き取る為に研究所を訪れた。
ショーケースの向こうから愛想を振り撒いて来る見た目は人間と何ら変わりない生物達を見ていた時、まるで隠されるように隅に佇む扉を見つけた。研究員の目を盗んで奥へ踏み込めばそこには階段、冷え切った闇の向こうには一匹の生物が蹲っていた。
驚いて駆け寄るなり涙ながらに飼ってくれと訴える彼を見て、資産家の心は強く揺れ動いた。


***


募集→犬

見た目20代 / 人間への警戒心が強い / 臆病 / 何らかのトラウマ持ち / 心優しく健気 / 懐けば常に飼い主の傍に居たがる / 甘えた


提供→飼い主

「可哀想に。辛かったね。もう大丈夫だ、安心しなさい」
「お客様が来たらしっかりと挨拶しなさい。良いね？」

30代 / 資産家 / 妻を病で失い傷心中 / 穏やか / お人好し / 包容力があり世話焼き


・セイチャット利用規約厳守
・中ロル進行
・長期お相手可能
・展開についての相談に応じてくださる方
・普段よりも返信のペースが遅くなる場合はご一報ください
・犬の身体能力や社会的な知識等、諸々の事は後程
・話の内容上、トラウマによるフラッシュバック、嘔吐、過呼吸等に耐性があり、描写できる方


上記の設定でお相手してくださる方を募集致します。相当趣味に偏った設定ですので果たして需要があるかは分かりませんが、もしご興味を持って頂ければお声を掛けてくださると幸いです。
また、その際は本体様の口調で構いません。ただ、お手数をお掛けしますが相性を見せて頂くため上記にある提供キャラの「」の中の台詞への返答の文を添えてくださいませ。

長々とスペースをお借りしてしまい申し訳御座いませんでした。良縁を祈り気長に待機しております。