夜の静寂を
妖しき獣の雄叫びが破る
時は江戸初期、
徳川の治める泰平の世
それを乱すは「影獣」と呼ばれる物の怪であった
これは「影獣」にまつわる不幸で滑稽な四人の物語である。
一人は「影狩人」。「影獣」を退治する者。力で捻じ伏せ殺す者。
一人は「影祓師」。「影獣」を退治する者。「影獣」を宥め従わせる、人と「影獣」の間に立つ者。
一人は「影嬰児」。「影獣」と人の間に生れた者。「影獣」に味方し人を殺戮する者。
一人は「影宿主」。「影獣」に喰われ損ねた者。体の半分を「影獣」に乗っ取られた者。
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