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No.3
by _ 2016-09-08 14:45:01
(また、同じ夢だ。汗だくになりながら目を覚ますと、隣で寝息を立てる相手を見て安堵の息を吐き。この男が、遠いところへ連れて行かれてしまう夢。どんなに叫んでも、どんなに腕を伸ばしても届かず、距離はただ開いていくばかり。そんな夢だ。だけど、それは決して幻想などではなく、未来の現実の話。それも、そう遠くない。そんなことをぼんやり考えては再び溜息を吐き、体を起こして、サイドテーブルに置いてあるペットボトルの水を口に含むと、一緒に置いていたタオルで額の汗を拭い)