十数歩進むと、目的の部屋に着いた。 室内には二人分の食事が用意されており、銀色は手前に、糸は奥の席に腰をおろす。 「いただきます」 銀色の言葉に頷き、糸も箸をあわせる。 数分間の無言の時に銀色は耐えきれず、いくつかの話を振ってみた。