「そうか?そんなつもりは特にないけど」 首を傾げ、だし巻き卵を摘む銀色を、織は満足そうに見つめた。 そんな二人を見つめ糸が先ほどの話を、食卓に交える。 「さっきの結界の話だけど、詳しく説明しておいた方がいいか?」 糸の言葉に一瞬の間を置き、銀色は頷いた。 あれだけの話では今一要領が得ないし、可能なら聞いておくに越した事はないだろう。 しかしその説明は糸の口から説明されず、その隣に座る織から告げられた。