月 2016-09-03 18:33:52 |
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「乗り継ぎが上手くいってさ、あ、ほらこれ今日の土産な」
「ハニーストライプってことは…」
凪が手渡した土産の箱を見る桜夜の瞳は、キラキラと輝きを増していく。
「桜夜の好きなベリータルト、ラスト二個だったんだぞ」
ベリータルトの名を聞いた瞬間、桜夜の瞳はより輝きを増したように見えた。
「早く、早く中に入って、早く食べようっ」
待ちきれないと凪を部屋の中へ押し込むようにし、桜夜も中へ入ると、土産を両手に急いでキッチンへ走り出す。
そんな桜夜の様子に苦笑いを浮かべ丁寧に靴を脱ぐ凪の後ろから、桜夜の声が響く。
「靴なんて良いから早くっ」
「焦らなくてもタルトは逃げないだろう」
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