月 2016-09-03 18:33:52 |
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銀色が屋敷に来て始めての朝がきた。
昨晩、あのあと説明を聞き終えた銀色は、糸と織に案内されて客間に通されたのだ。
客間は玄関の廊下を真っ直ぐ進み、突き当たりで右に進み、そのさらに奥の突き当たりの右の部屋だった。
外観からも大きな屋敷なのは分かっていたが、それにしても広い。
『所詮平屋だから、ただ広いだけだよ』と織は言っていたが、この屋敷の管理は相当大変だろう。
なにせ全ての部屋を見て回ろうものなら、一時間はかかりそうだ。
『掃除はしなくても自然と綺麗になる』と、糸が言っていた事が気になるが、今の銀色にそれは大した問題ではない。
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