銀狼の種族は、強い種族であるという概念は『ある種の孤独』とも言える。 強き種族が、弱みを見せるわけにはいかない。 強き種族は、平等である必要がある。 と、銀の主は考えていた。 弱みを見せれば、それを利用される事もあるだろうし、何者かに荷担すれば、それは大きな戦火になりかねない。 それゆえ、銀の主は自ら孤独を選ばざるえなかったのだ。