月 2016-08-05 23:20:23 |
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「アレン、俺のほう見て?」
驚きを隠せないままラビは、アレンの視線を促す。
「嫌です、鈍感なラビの顔をなんて見たくありません」
ラビの言葉に対してのアレンの反応は、どこかたどたどしく思える。
しかしラビも簡単には諦めない。
「ごめんな、アレンの気持ち少しも気づけてなかったさ。なぁ、どうしたら許してくれる?」
日付はもうすぐ変わってしまう。
せっかくの両思いならば、あと僅かなクリスマスイブを少しでも過ごしたい。
ラビの心にはそんな思いが浮かぶ。
そんな気持ちが伝わったのか、アレンから小さな提案の声が聞こえた。
「なら、今ここで、もう一度ラビの気持ちを聞かせてください」
アレンの言葉にラビは微笑を浮かべ、改めて、アレンへの思いを告げる。
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