月 2016-08-05 23:20:23 |
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ソファから立ち上がり談話室をあとにしたラビは、廊下にある窓から夜空を眺めながら、ため息をついた。
冬の夜空に輝く星達はあんなにも明るいのに、ラビのアレンを思う心は、欠片ほども明かりを灯してくれない。
「アレン、どうしたらいいんさ」
思い人を思い浮かべ長い廊下を歩いていると、不意に後ろから声が聞こえた。
「あ、ラビ!帰ってきていたんですね」
「なっ、ア、アレン?」
先ほどまで思い浮かべていた人物の声に、ラビは思わず動揺してしまう。
聞かれて困るような事は言っていないが、過剰に反応したラビにアレンは疑問を感じたようだ。
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