月 2016-08-05 23:20:23 |
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しかし、だからといってラビが現状に満足しているわけではない。
確かに今のままならば仲間として側に居る事は出来る。
だが、いつかアレンに恋人が出来た時、ラビは冷静に『仲間』として側に居られるだろうか。
自分以外の誰かが彼に触れ、寄り添い、微笑みあう姿を目にした時、平然と祝福するなどラビには出来る気がしない。
そう思うと、結果への恐怖と、時の流れへの焦りが、ラビの中にある天秤のような心を揺らしてしまうのだ。
しかしそんな思いを日々抱いても、時は流れゆくばかりで、さすがにこのままではいけないだろうと自覚したラビは『今年中に思いを告げる』と決意したのである。
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