月 2016-08-05 23:20:23 |
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アレンに伝えたい事は二つだ。
恋愛としての好きの気持ちと、それに対する返事の催促である。
たった二つの何とも簡単な事だと分かってはいるのだが、その簡単な事を実行するのは思いのほか難しい。
難しい理由もラビ自身すでに理解している。
それは結果への恐怖。
この感情は、誰もが一度は恋をすれば、理解し合えるはずだろう。
ましてや同姓への恋は、報われる事の方が少ない。
ただ振られるだけならまだ良いのだが、嫌悪の対象に思われる可能性も少なくはないし、好きな奴に嫌われるのはラビとて辛く悲しい。
そんなふうに思われるくらいなら、今のまま仲間としての日々を過ごした方が幸せなのではないかという思いが、気持ちを伝える覚悟を揺るがすのだ。
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