月 2016-08-05 23:20:23 |
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「それは、返事は保留って事?」
ラビはその場に崩れ落ち、念の為神田に確認してみる。
「そういうことになるな」
「なるなって…」
さらりと告げられた神田の言葉に、ラビの体は力が抜ける。
先ほどまでの覚悟は、いったい何だったのだろうか。
しかし鈍い神田に気づいてもらえただけでも、まだ良いのだろう。
二人が供に入れる時間は刻一刻と流れていく。
それは誰にも止められないもので、ラビの中からその意識が消える事はない。
それでも、ラビと神田の距離が僅かでも近づいていくのなら、その最後の時が来る時迄に少しでも近くに居れるのなら、決して悪くはないのかもしれない。
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