月 2016-08-05 23:20:23 |
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「ユウ、耳元で騒がられるとうるさいさ」
噛み付いた痕には血液こそ流れはしなかったが、紅く色がつき神田からは小さな呻きが聞こえた。
六幻はあらかじめ離れた位置に置いておいたし、事の終わりに斬られるならそれでも良い。
どうせ、このあとの関係は修復など出来ないんだから。
しかし、神田から聞こえた次の一言にラビの心は揺れた。
「…っ、…こんなやり方は嫌だ」
それは微かな囁きのようなものだったが、ラビの気持ちを揺らすには充分なものに思えてしまい、力こそは抜かないが動きを止めるには意味のある言葉だった。
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