***** あの約束から何日、何年経ったのだろうか。この空間に時間などないからわかるはずないのだが。 俺らは相変わらずこのへんてこな空間で平凡に暮らしている。レナと俺と、たまに黒猫人形と。 だべったり、食べたり、寝たり、考えたり、聞いたり、聞かれたり。 すごく、幸せだった。 “ここから出たい” そんなこと、心の隅で少し思ってただけでそれ以外はもうどうでもよかった。