なんでもないただの部屋

＊
「…こ、これより…なに？」
「作戦会議」
「…。を、黒猫人形含め開始する、で、なにするんだ？」
「作戦会議」
真面目な顔してレナが言う。
一度でいいからこういうことしたかったんだろうか、この人は。なんともよくわからない。
〖レーナちゃん、起きてから作戦会議しか言ってない気がするのは僕だけかい？〗
「作戦会議」
「いや、絶対作戦会議しかいってない。っていえかこれをするからには何かいい案でもあるんだよな？レナ」
これまで決めているのは俺たちはココにいる間、家族としてみることっていうのと、俺はレナのレナは俺の“いきる意味”を作ることっていうことだけな気がする。(他にもあったら申し訳ない。作者が忘れているという事態である)
「………」
少し困り顔で俺を見るレナ。黒猫人形はケタケタ笑った。
〖あ、ほんとに作戦会議したかっただけだったの！？〗
こくりと頷く。ほんとにそうだったのか。素直でよろしい。
「…あー別に何もしなくていいんじゃねぇの、って、俺は思うんだけど」
「………？」
〖へぇ？〗
「だって何かしたところで“生きる意味”ができると思うか？」
レナは少し考え込んで首を振った。ほんとに作戦会議しかしゃべらない気だこの人。こういうとこは純粋だよなぁ考えが。
「じゃあ普通に寝て食って話してでいいんじゃねぇの？」