匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(何でもないことのように答える彼に、誰かとはぐれるのは自分が思っているほど重大な事態ではないのかもしれないと気づかされると取り乱した恥ずかしさから再びぱっと視線を外してしまい。結婚もしていないのに家族というのは変だっただろうか。まだ赤い顔でそろりと彼の反応を伺うが、返ってきたのは微笑みと幸せな未来を予想する言葉で「…はい。いつかそうなれたら良いなって、私が勝手に思っているだけですが…」そんな風に言ってもらえるのが嬉しくて、しかし主人である相手とそんな事ができるかはまだわからなくて、はにかみながらぽつぽつと言葉を続け。相手を謝らせてしまうと慌てて首を振り、続いた問いに何か考え込むように目を伏せると「確か…5000万、と言っていました。稜様はそのお金で私を救ってくれた…私の首輪を外してくださったんです」金銭感覚はわからなくても自分が高値で売れることは何度も何度も聞かされてきた。相手もかなりの額を支払ってくれたはずだと競売の記憶を蘇らせてはあの時聞いた数字を述べ、後ろめたさに陰る表情の中でも赤い瞳は恍惚と滲み、今では首輪代わりのチョーカーをそっと撫でて)
(/わかりました!)
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