フェイタン 2016-06-24 01:46:53 |
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>> フェイタン
( あの青年とは当たりたくない、と思いつつも今は受付をする事に専念しようと頭をゆるゆると左右に振り。相手が悶々としているのを横目で見るも、当然その思考は読み取れず。何を考えているのだろうと首を傾げるも、受付の女性に声を掛けられ其方へと意識を向け。説明半分で名前を書く時、ふと手を止めて。最悪な事態や予想外な出来事等、様々な事態を思い浮かべては、“ ヌ-メ-ニア- "と適当欄に書き込んで。
本当は大嫌いな本名。月の無い、真っ暗な夜─新月を表す己の名前を忌々しげに見詰めては、ギリッと歯軋りを一つ。相手がこの書き込む動作を、本名を見たかは知らないが、受付の女性に荒々しい動作で紙を突き返し。半ば八つ当たりな動作にニッコリと笑みを浮かべた女性を横目に、再び相手へと目を移せば、素晴らしい程に嫌そうな顔をした姿に目を見張り。
「…ぶは…!」相手の視線を追えば、何か冴えない様な、明らかに薄幸ですと言わんばかりの対戦相手の顔。失礼承知で吹き出せば、「あれ?フェイタンあの人と戦うの?」と。念能力を知らなそうな対戦相手の顔を見、可哀想に…、と哀れみにも似た表情浮かべれば。 )
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