ある記憶は星に乗って降り注ぎ、またある記憶は海の底で眠り続ける。 記憶が集まる場所、メモリア。 新たな記憶を呼ぶ度に土地が現れ、忘れ去られた古き地はいつの間にか消えてゆく。そこで生きるは記憶の欠けた者たち。彼らもまた、いつからかそこで暮らし、何れはどこかへ去る運命。 これは彼らの物語。彼らと記憶をつなぐ、いつか忘れ去られるべきお話。