都々 2016-06-18 21:21:15 |
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少しずつ少しずつ砂が降ってくる町。そこで暮らす人々は水と隣人を何よりも大切にしていて、争いごととも無縁な穏やかな日々を細々と送っていた。
けれどそんな時間も永遠ではない。砂で埋まっていく町。迫る空。ある少年は町の秘密を知る。生き残るためには踏み台が必要だった。全員はそこを通れない。逃げる先もまた、同じ運命を辿るのだとわかっている。それでも少年は大切な人の手を引いて駆け出した。
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