解須谷 川太郎 2016-06-06 12:38:20 |
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先ずは奴隷制が設けられているのは一種の国家体制です。
日本でも昔は身分制度がありました。士農工商と呼ばれる四階級。さらにその下に人間として扱われないエタ・ヒニン(奴隷のようなもの)。この存在は過酷な労働を強いられる農民たちの反乱を抑えるために存在しました。
「自分達より下の階級、自分達より酷い扱いを受けている存在」そう認識させることで自分達はまだマシだと思い込ませるのです。
要は奴隷というのは身分制度がある国にとっては必要不可欠、また労働力として大変貴重な存在であることが分かります。
かつてイギリスがアメリカ大陸の先住民を虐殺し、植民地にした時代。被害にあったのはアフリカの黒人です。熱帯地域での労働に白人は耐えられなかったため、代わりに黒人が連れてこられました。プランテーションや綿花栽培などほぼ無償で働かせ続けられました。そうすることでイギリスは経済を発展させ、「世界の工場」とまで呼ばれるようになったのです。
つまり今現在の先進国は何かしら犠牲の上に成り立ち、豊かな生活を送っている。そしてその代償としてアフリカ諸国を始め奴隷狩りの行われた地域は発展が遅い。
今現在、世界がそうした国々に出来ることは経済的な資金援助でしょう。しかし、いくら金を渡したところで国内の政治が変わらない限り身分制度は存在しますし、何より長く続いてきた政治体制を覆すことなど容易ではないでしょう。
先進国からの資金援助により経済を建て直した後、国の在り方を変えるのはその国の国民の力だと思います。そして、世界は変わろうとする国の後押しをしていくのがベストではないかと思われます。
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