主 2016-05-20 11:32:32 |
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『全ては目的論ではなく結果論だ。キリンの首は高木の葉を食べるために伸びたのではない。環境に適した長い首を持つ者が生き残り交配し、定向進化を重ねてきたのだ。──適者生存、それだけのことだ』
【名前】 オスカー・ローデンヴァルト
【年齢】 30
【性別】 男
【出生】ドイツ
【在住】スイス
【職業】国立大学教授、各種医療機関研究医
【分野】生物学・医学
【人物】
天性の叡智を誇るが捻くれており、非常に粗暴かつ傲慢。学者でありながら頭より身体が先に動くことも多い。武道などをきちんと嗜んだことはないので我流だが、若い頃からそれなりに喧嘩の場数を踏んでいる。
高いプライドから、自分より知的に劣る自国の学者たちを軒なみ見下したり、学会への忠誠を強いられることを断固拒絶してしまっていたりと、自国の人間との折り合いが非常に悪い。早い話が社会不適合者。
また時代性ゆえ組織の伝統を重んじて新説や奇抜な発見を長年封じ込めてきたドイツ生物学会・医学会を「我が国の癌」とまで評し、脳の優秀さより、その悪名の方が他国にまで知れ渡ってしまっている。
一方、遺伝学、進化学、理学療法学、犯罪学などの諸分野では、我の強さで弾圧を押し切り叩き出した高い実績で有名。また、自国に対して攻撃的だが、他国、ことに優秀な頭脳を持つ人物に対しては比較的穏やかなのは、祖国でははぐれ者である孤独に対する反動とも言える。
ドイツ人らしくやはり時間には非常に正確で、体内時計からおよその時間を知ることが可能。
また、本人特有の辛辣なブラックジョークや、嫌味に聞こえる回りくどい励ましの言葉を零すこともあり、必ずしも人嫌いというわけではないらしい。実はそれなりに女性も嗜むのだが、大抵その傲慢さや偏屈さにより逃げられてしまうので、特定の相手は持ったことがない。結局不器用という一言に尽きる。
【容姿】
乱雑に切った黒髪に、切れ長の薄灰色の瞳。生まれながらに目つきが悪く悪人面。上着は脱ぎ、ネクタイを締めたシャツとスーツのズボンのみという、フォーマルだが動きやすいシンプルな格好を好む。船旅でもこの趣向は変わらない。180cm、瘦せ型。
【備考】
元々、伝統より革新を重んじ、権力による圧を嫌う自分の性質や、ドイツ学会の現状から、自分がそこでは学者として生き残れない──「適者」ではないと自覚していた。
そのため、自国の学者たちとの致命的な不仲によりとうとうドイツを追われてからは、移住した先のスイスの大学に身を置いている。
自国よりは環境や設備を供給してくれ好き勝手できるとの事で、本人は意外にもご満悦。昔仲間のドイツ学者たちとは国境を隔ててなお火花を散らし続けているらしい。
傲慢極まりないとはいえ、自分を拾ってくれた勤務先の大学の学長だけには絶対に頭が上がらないが、彼女によって昔仲間との和解のお膳立てをされることには多少の苦言を呈している。
【ロルテスト・招待状が届いて】
ほう……? クラウンシップ号か。船名からするに英国船なのだろうが、果たしてこんな酔狂な真似をする主催者は何者なのだろうな。
永遠の命か、面白い。是非遊びに行くとしよう──そのために、まずは学長に会わねばなるまい。
(書類や本が一面にうず高く積まれた、さながら知識の宝庫と言うべき仄暗い研究室の最奥で。机上の顕微鏡から顔を上げた男は、手元で教えている院生から謎の招待状を受け取ると、その内容を読み進めるにつれ薄い唇をニヤリと歪め。ゆらりと立ち上がりながら「この世に実在するほぼ不死の生物の名前を言ってみたまえ」と不意に院生に尋ね、戸惑う彼の頭を「この無知な愚か者め」と笑いながら冊子で軽くはたくと、上着を手に取り、彼に実験を引き継ぐように命じてから、靴音を響かせ研究室を後にして)
(/ 13です。昨晩はご迷惑をおかけしました。かなり尖ったキャラクターになってしまいましたが、参加許可の是非のご回答お待ちしています。また、適者生存の語や顕微鏡は中世以降の誕生ですが、背後が中世事情に疎いことからお見逃しいただければ幸いです)
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