安倍家の案内人 2016-05-17 20:03:37 |
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>>一
貴様ら、妖ごときが…先代を語るなっ!
(自信の中にある妖に対する憎しみや憎悪は、日毎に深さを増していきやがては己をその闇の内側へと引きずり込むかもしれない。それほどまでに、光を受け入れぬ闇の中でも核たる部分でもある、先代について言われるとほとんど抑えがきかなくなる。上記を叫んでは操っていたクナイは笠を少し掠める程度。だが、今度はクナイの操りをふりほどくと、刀の柄を蹴りあげて手に持ち替えては、地面を軸である右足で蹴って相手に一気に近づこうとしては下から上へと刀を振り上げようとして)
>>颯真
……くれてやる。
(相手の言葉を静かに聞いては、それを受け入れているのか、いないのかは別にして再び気配をその妖へと向けると、確かに先ほどよりも此方に向かって来ていることが分かり、ゆっくりと目を開けては上記を伝えて。「我が安倍家の名に傷を残すなよ」と空を睨むその目は、妖に向けられたものだろうか、鋭い狩人のような獲物を噛みきる覇気を纏った目をしており「……私は、まだここにいる」と言うと再び瞼を閉じて自身の気配を薄い膜のように地上に広がせることに集中して)
>>妲妃
妖風情がっ……安倍家の名を口にするなっ……
(ギシリと、奥歯がなれば空気がもっと歪んで木々が悲鳴を上げるかのように風に鳴き、空は唸るような音を響かせる。今の自分は、まだ当主に任命されてから数ヶ月しか経っておらず、それなりに術は使えるが、まだ先代に使えていた臣下よりは少し劣るところがある。自分でも納得しているが、それを妖に指摘されたことが癪に触ったのか、本来ならすぐに斬りにかかるとこらだが、静かに相手の背中に向かって「そうか…よかったな、死が数日延びて」と言えばこちらも踵を返して屋敷の中へと戻っていき)
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