安倍家の案内人 2016-05-17 20:03:37 |
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>当主
----それでこそ当主。その調子でいてくれないと、此方としては安心して矢面に立たせられませんからね。
(漸く調子を取り戻してきたのだろう。先ほどと打って変わっていつもの強気な発言に戻ったことに若干の安堵をしつつ、一方で相手に心がけを怠らないよう釘を刺すことも忘れずにいて。そうして当主としての姿を戻した相手を前に、小さく息を吐き背筋を整えると「---無論、実力のない人間の言うことを鵜呑みにするつもりはありません故。今更親族だからと気を揉むことはありませんよ」と返すとふと表情を戻し「----して、先刻の妖は微弱な力ながらも徐々に此方に近づいているようですが……当主が望めば俺が出ますが、どうなさいますか」と、近づきつつある妖の気配を察知して判断を仰いで)
>蘆屋殿
……あぁ、すみません。一応、台所に入る以上気にはしていたんですが……。
(驚かせてしまっただろうか。相手が出していた雰囲気が少しばかり張ったように思ったが、返された言葉はそれを思わせるものではなく、しかしそれについて聞くのは野暮だろうとあえて口には出さず上記を苦笑交じりに答え。これでは台所には入れないな、と嘆息を漏らすとそんな相手からの誘い。視線を少し下ろせばお盆に乗せられたお茶と饅頭。きっとつかの間の休息に団欒を齎そうとしてくれたのだろう。そんな気遣いには感謝の他はなく、「---では、お言葉に甘えて頂きます。良ければお持ちします、と言いたいところですが……こんな風体ですので、お願いしてもよろしいですか?」そんな彼女に報いたいと願い出るがどうやら手伝いは叶わないようで。困ったように笑みを浮かべ相手を見つめお願いしてみて)
>一
----呪い、そう、呪いさ。
(相手の視線が腕に刺さり、刃が掠れて出来た傷がズキズキと痛みを訴えてきて。釘いるように、しかしどこかニヤついた笑みを浮かべ腕を注視する相手に嫌悪感を隠さず眉を寄せると荒げた息を整えながら、普段使う口調さえ忘れ吐き捨てるように上記を述べ。「『闘者の呪』。外部的な方法で自分の肉体を強化し、動かす呪い。これさえあれば、例え己の限界を超えたとしても、より強く、頑丈な身体能力を得られる。----無論、呪いと言うくらいだ。それには大きな代償を払うことになるから普通の人間は使わないし、使うこと自体禁忌みたいなもんだが……君のように桁外れの力を持った妖相手なら立派に役に立つさ」例え自身の体が壊れることになっても、とまるで自嘲するように呟き、ニタつく相手をじっと見つめ)
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