安倍家の案内人 2016-05-17 20:03:37 |
|
通報 |
>当主
----それは、貴方が愛されていたからです。
(震える声、微かに潤む瞳、恐怖から逃げるように縋る腕。普段ならば見せることのない、当主としての相手ではなく、一人の女性としての相手の姿は滅多に見ることはなく、裾を掴まれた瞬間驚いて目を見開くが、震えた彼女の言葉を聞けば一転。彼女を安心させるよう、そっと腕を伸ばし、優しく髪を撫ぜると上記。「貴方のお母様は、貴方を寵愛していました。そして、表立ってはよく言わなかったお父様も……最期には貴方を身を通して守りました。きっと、お母様とは違う愛の形だったと思うんです。愛を知る人は、それを失うことを恐れます。しかしそれが----己を高める力になるにもなるんです。----いいですか、姉上。貴方が思っているほど、恐怖を感じるは悪いことではありません。人であれば、当然の感情なんです。だから、そんな顔をしないでください」優しく、穏やかに、親が子に言い聞かせるように言葉を重ね、何度も何度も相手を宥めるように頭を撫ぜ、そして安心して欲しい一心で微笑みを浮かべて見せ)
>妲妃
分かっているのなら話は早いです。単に様子見ですよ、悪い妖はいないかどうかの。
(縮まる距離。自分が相手を倒そうとするかもしれないという懸念は、恐らく相手にはないのかもしれない。己の力量は安倍家でもそう高いものではなく、相手もまたそれを本能的に悟っているとすれば。警戒もせず近づくのは不思議なことではなく。「おや、お引越しですか。それはそれはこれから大変でしょう。しかし貴方のことですから、北だ南だと言わずそう遠くへは行ってくださらないんでしょうね……貴方が望むもの故に」笑う姿がまるで童子を誂う様そのもので、いくら歳は二十にならずとも気概は男として生きてきて、小馬鹿にされては気分は悪く。つい嫌味っぽく返しては「---失礼。妖といえど女性を相手にする口ではなかったですね。童子のすることですので、大目に見てください」と続けて)
>一
----まぁ、外からみれば隅も端も変わりませんからね。否定はしませんよ。
(飛ばした鳥はそれほど大きな威力こそ持たないが、僅かながらも相手に威力を発揮できなたらそれは一つの収穫。此処は相手を倒すのではなく退けることに終始すべきだが、果たして相手は応じるか。考える暇はないがやるしかないと、再び札を取るが、は、と顔を上げれば上から振り下ろされようとする刃。咄嗟にその刃を防ぐべく結界を作り出すが、妖の一太刀はあまりにも重く。作り出した結界で直接の攻撃は防ぐが、ある程度衝撃を減らせたものの上手く避けれず。刃が振り落とされた衝撃で服の袖と腕に巻いていた包帯が取れ、じゃっかんだが皮膚も切れてしまい。その隙に再び後退するが、咄嗟に見えた腕の呪いの模様を隠すように抑え)
| トピック検索 |