。 2016-05-17 18:21:01 |
|
通報 |
……。
(窓際の席に大人しく座り、無表情を浮かべ頬杖をつく青年は、快晴な外の景色をただ黙って見つめていた。
授業が終えたばかりで休み時間を迎えた、今の彼の教室には、彼を除いて数人程…。友人がいる他のクラスや、校庭にでも行っているからだろう。
…友人と呼ぶべき者がいない、孤独な海道。教師からの信頼は厚いが、生徒にはあまり、良い印象を抱かれる事はない。
学校では、彼は一人でいる事が多く、ただ一人で時間と共に過ごしてゆく事が日常だ。しかし、それは苦痛でもなんでもない。彼には信頼を寄せてくれる教師が──帰る家がある)
「フ…──」
(とは言え、流石に外の風景を眺めているだけでは退屈だ。海道は軽く、ため息をつく。
何かないかと表情を変えずに、脳内で少しでも退屈しのぎになればいいものを浮かべる)
「……。……。…、……」
(──ほんの、数分ほど探し出す。だが教室に戻ってくる前、彼は既にやることを済ませていた。父親の形見とも言える、
ブルーの大型バイクの整備…そして、教師に頼まれて修理をした冷房機。この他にもあるが、どれもこれも早く済んだ。
いや…済ませてしまった、とでも言おう。よって、休む時間があまり減っていない。…生憎な事に)
「…、…。」
(何も浮かんでこなかった彼は、一度思考を停止…取り敢えず、休みとなる明日のことでも考えておく。
バイクで風の向くまま気の向くままに走り、どこか遠いところにでも行ってみるか……それとも、
一日中運動でもするか……そんな些細なことを考えながら、退屈であることを少しでも誤魔化そうとしたが、解消はされず…)
「(思えば、朝から何も食べていなかったな…。買いに行くか)」
(…今日の朝のこと、そして今現在のことを考えてみたら、何も食していなかったことに気づく。それを分かった途端、何だか急に腹が減り始めて。
一階にある売店の方へ向かい、何か食料を買って空腹を満たそう…。彼はそう決めれば、静かに席から立ち上がり、教室を後にする事に。
廊下に出るや否や、視界の端に確認される見知らぬ生徒の何人かが、此方を見ながら何やらひそひそと話している。
“またいつもの噂話だろう”と、特に気にもせずに顔を向けることもなく、声をかけることもなく、一人で売店へと向かおうとした)
>ALL
【ええ、ぜひぜひ…。貴女の照れた表情は、わたくしのキャメラに思う存分納めさせて(ry
参加を許可していただきまして、誠にありがとうございます! そして、此方も返信とレスの投下が遅れてしまい、申し訳ありません…!
ずいぶんと長いレスになってしまって、迷惑ではないかと些か不安でございますが、どうか…絡んでいただきたい!(←】
| トピック検索 |