。 2016-05-17 18:21:01 |
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(呼び声に足を止めた氷室は、不機嫌そうに眉をしかめる顔で此方に振り向いては、素っ気ない返事をする。彼女の機嫌が悪そうなのは、
呼び止められた事に対してなのか、あまり親しくない自分に嫌気があるのか……それは定かではないが、機嫌が良くないのは確かだろう。
彼女の為にも、必要以上のコミュニケーションはせず、手短に済ませてしまおう…。内心でそう決めては、呼び止めた訳を彼女に話した)
──突然すまない。
ただ、アンタに渡したいものがあってな…。
(彼はそう述べると、握っている右手を氷室の方へ軽く差し出す。そして、
握るその手の指を開かせれば、彼の言う“渡したいもの”を相手に見せ)
…アンタの鞄にぶら下げていた、“キーホルダー”だ。
千切れてしまっているが…大切な物かも知れないと思ってな。
(水色で美々しい、幾つもの珠が繋がっていたキーホルダー。しかし紐が切れていて、三つほどあった珠は、数が足りておらず…。彼女にとってこの代物は、どれぐらいの価値が
あるのかは分からない。しかし、知らんぷりをして何も伝えないのは、渡さないでいるのは野暮な事──。それに、もしもこれが、大切な誰かから貰ったような物なら尚更だ)
…? ──…。
(氷室と向かい合い、上記の事を伝えている時、背後から誰かに視線を向けられているのを感じた。いったい何者なのか……彼はその視線の方へと顔を向け、確認する。
──そこには、今さっきまで顔を合わせていた、後輩の水崎の姿があった。彼女はやや離れた位置から二人を見て居たが、おそらく、その二人から放たれる雰囲気に、近寄れないでいるのだろう。
…彼は水崎を、彼女の握る方の手を見る。つい先ほど、床に散らばったキーホルダーの珠を一緒に拾い集めていたが…あの手にはきっと、足りなかったその珠がある筈。そう思うと彼は、彼女を此方に呼び寄せようと名を呼ぶ)
──水崎。お前のその手にある物、おそらく
キーホルダーの物だと思うが…それを渡しに来てくれないか?
(強制はしない言い方で、彼女を呼んだ。それは、彼女の様子を見ての、海道の気遣いによるもの。水崎は自分と氷室を、近寄りがたく思っているかも知れない……なので、彼女の任意で断れるような言い回しをしよう、と。
もし断られたなら、次の機会に渡してもらえればいい。…氷室がその時まで待ってくれるかは、分からないものの)
>氷室、水崎
【なんと…!? …そうか、それでしたら、時間は然程かかりはしませんね。貴女がオレの天使になることがっ!(殴
おお…、そうでしたか…。自分の文章に合わせてくれたことに“ありがたい”と思いつつも、申し訳ない気持ちでもあります。苦労を掛けるな、主よ…!
お、オレのレベルに染まりたいってソレ…。将来、オレの嫁になってくれるってことですか…!?((】
>主様
【そ、そんなに持ち上げないでくださいよー恥ずかしいッ!(蹴
自分はこう見えても、誉められ慣れてない男子なんですから!(←】
>水崎ちゃん本体様
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