藤村伊織 2016-05-07 12:59:57 |
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別に•••大した事じゃない。
(蒼星の言葉により漸く冷静さを取り戻す。あのまま誰も来なかったら自分は相手に何を言うつもりだったのかー。丁度いいタイミングで蒼星が来てくれた事に安堵の息を零し、さっさと部屋を出ようとしたところで耳に飛び込む相手の問いかけ。まさか相手がそのままうやむやにするようなタイプではないということは分かっていたものの、我に返った今、改めて聞かれても続きを答える気にはなれず扉の前で立ち尽くせば首を横に振って言い放ち。ーとにかく二人きりの空間から離れなければ、これ以上相手の事を考えていたらいつか言葉の続きを伝えてしまいそうで。不安と恐怖で押し潰されそうな感覚。こんなに辛いならやっぱりこのまま忘れるべきなのか、そう思い再びドアノブに手をかけ相手より先に部屋を出ようとするも、一瞬背後にいる相手を振り返り弱々しく口元緩めると「やっぱり、無かった事にした方が良いかもしれないな」と小さく呟いてそのまま相手を置いて一足先に事務所に向かい)
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