鏡を好きになった。
自分そっくり丸写し。
彼も僕を求めてくれた。
だけども彼は違う色の鏡を見ていた。
僕はそれでもよかった。
違う色の鏡も彼を求めるようになった。
でも、違う色の鏡は彼でもない色の鏡を求めてた。
紫の鏡は青い鏡を求めた。青い鏡は赤い鏡が手に入らないから紫の鏡を愛した。
青の鏡は赤い鏡を求めた。赤い鏡は緑の鏡が手に入らないから青の鏡を愛した。
赤の鏡は緑の鏡を求めた。緑の鏡は桃の鏡が手に入らないから赤の鏡を愛した。
緑の鏡は桃の鏡を求めた。桃の鏡は黄色の鏡が手に入らないから緑の鏡を愛した。
桃の鏡は黄色の鏡を求めた。黄色の鏡は紫の鏡が手に入らないから桃の鏡を求めた。
黄色の鏡は紫の鏡を求めた。紫の鏡は青い鏡が手に入らないから黄色の鏡を求めた。
一番の人から二番をもらえる。二番の人から一番を貰える。
そんな狂ったおはなし。
れすきん、