風邪の神が糺の森を吹き抜け京都中を支配せしめんとするのは、哀れな若者が黒髪の乙女と懇ろになりたいあまり無用な努力を重ねるのに良く似ている。然し私も風邪を引いてしまった。 ( げほ ) 気紛れに募集上げでもしておくか、おおい貴君潤肺露を持って来てくれ。 ( 鼻啜り )