風人 2016-04-04 04:41:02 |
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『ヤマト』や『ゴッドマーズ』の地球防衛軍の官僚もまた物わかり悪く書かれてる。
主人公たちに良識ある上官や上司は少ない。
あくまで劇的なドラマが主題にあるから官僚的人物はこの手の物語には添えものに過ぎない。
時代が変わるにつれ『ガンダム』など一部の現実的なティストや演出を持つ作品でも問題提議的に取り上げられるが残念ながら基本的に主題ではない。
『第08MS小隊』では連邦の官僚がデスクワーク的でしかなくかつてのレビル将軍みたいに実戦に出る者は少ないと敵側のジオンに揶揄される。
コジマ大隊長などは実戦に限りなく近いところにいるので主人公たちに時に非情な判断をやむ無くする時もあるが基本は内心は協力的や同情的。
『踊る大捜査線』の室井などはきわめてこれに近いポジションにいる。それ故に苦渋の決断を迫られたり結果的に現場へ判断を遅らせたり血を流すつらい目を目の当たりにする。
ただ時代が警察モノでも銃をを撃つはみだしヒーロー風な警官より『踊る』のようにほどほど現実的なサラリーマンとして警察を描くドラマへとシフトしていく。
アニメ四作目をもとにした小説『鉄人28号』は映画『三丁目の夕日』に近いノスタルジィを抱かせながらも大塚をひとりの警官として時にシリアス時にコメディに時に主人公正太郎の父親代わりあるいは物語の代弁者として科学や犯罪(者)について語らせる。
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