風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『ガンダムUC』の敵組織である袖付き。
作品中でも語られている通り一年戦争からの古参兵もいればザビ家を崇拝する者、純粋にジオンやジオニズムを信ずる者など様々な者たちがいる寄り合い所帯。
だけどハマーンのネオジオン、シャアのネオジオンと異なるネオジオンにも関わらず二度の戦争と壊滅。
もちろん両組織に在籍し袖付きに加入した者もいるでしょう。
連邦がいうようにテロ組織にかわりないかもしれないが表面的や潜在的に組織が力を秘めているであろうことは示唆されている。
『逆シャア』におけるシャアの反乱で力をなくしたにも関わらず直接ないし間接的にジオン共和国が介在している。
だけど一年戦争から三十年近く過ぎてなお連邦に対抗しようする信念あるいは志。まっすぐに信ずる者もいれば当初の志とは違った形になったことに疑念を持つ者もいる。
ジンネマンなどはまさにその類いの人物でしょう。ジオン創業の志とは裏腹にコロニー落としをしたことに取り返しがつかない大きな悔やみを残しながらなお戦うという志や姿勢を示す。
主人公バナージはいじけながら反発しながら再度“敵”と称される人物たちにふれあいながら考えていく。
六巻での砂漠の旅はバナージにとっては大きい人生経験だったとうかがえる。
だけど袖付きの戦力が潜在的に秘めている怖さが伝わる巻でもある。
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