風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『サイボーグ009 完結編』の「008 幽霊劇場」の章はいかなる形で作られたのか。
生前の石ノ森先生が残されたのはタイトルだけ。
丈氏が役者や劇団をしているノウハウが生かされているのは内容を見たら伝わる。
だけど彼が『009』という作品にどの程度接し触れ合ってたかは読者はわからない。
ある程度007・ブリテンの人物に共感もありながら劇場で起こる未知な出来事と共に時に突き放しもしている。
ブリテンの章に限ったことではないが00ナンバー個々の章では9人であった日々には意図してわずかにしか触れられてない。
逆にそのぶん個人としてのキャラクター像が増し内面がより深く掘り下げられておりブリテンも例外ではない。
前章にあたる006・張々湖の章に劣らない豊かな表現力。
舞台がイギリスで劇場、また演題が「ハムレット」、これらもまた深みを持たせる。
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