風人 2016-04-04 04:41:02 |
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90年代OVA小説『GATHAMAN』。
オリジナル作品を踏襲しながらのっけから総裁“X”が外宇宙から来訪し人類の遺伝子を改竄した存在として明らかになる。
冒頭に人類の祖となる類人猿とコンタクトし遺伝子を書き換え後にベルク・カッツェとなる男女二人を選定し二人をひとつにする。
ちなみにカッツェとなる二人より他に一名がいたがこの者は従順さに欠けたために“X”により処刑される。
一巻ではタートルキングとの戦い後に科学忍者隊は南部博士の別荘に招待され彼の口から“X”の正体を知る。
旧作版では南部博士がどのように“X”の存在を知ったかおぼえてないけどこちらでは南部博士が若い頃に戦時下での記録データの収集や整理をしながらをきっかけに後々宇宙からのとある電波に気づいていく。
このくだりはまさにSF的、旧作版では総裁“X”については後付けの設定のために物語は修正せざる得なかった。
だけど90年代版ではあらかじめ“X”の存在を明かすことで初志貫徹の意図は読み取れる。
『カッチャマン』は人類の叡智の象徴ISOこと国際科学技術庁、南部博士そして彼に指揮される科学忍者隊は人類の未来の象徴、かたや総裁“X”とミュータントベルク・カッツェに指揮されるギャラクター。
善と悪の科学の戦いであると同時に人類を二分する戦いでもある。
ジョーが後にギャラクター幹部の息子であったことも作品のひとつの象徴。
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