風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『サイボーグ009 完結編』、それぞれの個々の章のひとりひとり皆何かしらかつての戦いから自分だけの哲学(みたいなの)はあるみたい。
001イワンに限ってはギルモア博士の代弁だけど。
ジェット・リンクは探偵をしながらウェストサイド物語や不良のようにグレながら、フランソワーズはバレエ劇を通してサイボーグとなった自らと架空の劇物語を通し、ハインリッヒは過去と向き合い、ジェロニモは文明社会に侵され破壊されてゆく自然や滅びゆく部族を通し、張々湖は己が求める食を通しチベットにある宗教や国の対立から彼もまた自らの過去と向き合う。
ブリテンの章はフランソワーズの章に似ながらもこちらはバレエではなく演劇や役者という形でブリテンは語る。
9人それぞれにサイボーグに改造された経緯や過去と向き合いながら個々の哲学を持つ。
ブリテンはかつてのブラックゴースト(黒い幽霊団)との戦いをフィクションのように活劇として充実しながらも敵とはいえひとを殺める行為は胸に残っている。
この辺は単純な正義に書いてないのが石ノ森先生と息子丈氏らしさでもある。
“正義”について問う問われるは石ノ森作品は多々ある。
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