風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『機動警察パトレイバー』「ブラック・ジャック(前編)」で後藤隊長が五日間二課を空けていたのは捜査に顔を出せとかつての同僚か上司からだったと後編に松井刑事を通してわかる。
このわずかなことから何かしらの事情があったとうかがえる。
ジオフロント事件とかつての染谷義秀警官射殺事件そしてジオフロント事件の声明、乙訓と築嶋の関係と徐々に明らかになる。
実際この物語は後藤隊長の人物像を浮き彫りにさせるが過去のことやジオフロント事件については曖昧に残す点が多い。
あくまで事件は“負け戦”や漫画版でゆうきまさみさんが語られた警察な捜査は“手遅れ”などの意味合いも含まれると思う。あるいはそういうメッセージ性。
後藤喜一なる人物を通してわずかに警察の闇や暗部にも触れてなくもない。『踊る大捜査線』や『相棒』などにも似る。
物語は後藤隊長がなぜ嫌なことや苦い思いをしたにも関わらずなぜ彼は警察に身を置くのか、と野明を通して横手美智子さんは書いている。
それを考えるのもまた野明たちであり読者ともいえる。
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