?? 2016-02-16 19:04:26 |
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>>ひらの
何だ、止めてしまうのか。(自身の言葉によって徐々に明るくなる相手の様子を見ると心の内でそっと安堵の溜め息をつき、己の言葉は拙くなかっただろうか…と思い返してみて。そんな中、誤魔化されたことに気付いたのは己が先に彼を誤魔化していたからで。笑み零す彼につられふっと笑ってしまえば、態と演技じみた様で肩を竦めて上記を。_相手のそうっと細まる目をちらり横目で覗き見てみれば、鮮やかな橙がきらきらと瞳に映り込んでいるのが分かり。相手の見る世界と己の見る世界は同じなのだろうか、という疑問が不思議と湧いて。優しく、又快く承諾してくれた相手の言葉へと否定示すが如く頭ふるり横に振ると、少しばかり申し訳なさそうな表情を見せつつ「…良ければひらの__お前も入ってほしい」と声を掛け。写真を撮りたいと言ったのはこの風景を描きたいと思ったからだが、この景色のメインとして映えるのは夕焼けよりも断然目の前の彼だと感じており。撮影のため懐から携帯を取り出すも、何故かそのまま電源を付けることなく真っ黒な画面に反射して映る自身をぼんやり見つめ、独り言にも似た様子で静かに。)先程、俺には描きたいものがあったと言ったが。俺は_どうしても、記憶に残るお前達の姿を描きたかったんだ。沢山描いていれば、いつかお前達が目の前に現れるような気がしてな。……今にして思えば、何とも幼稚な考えだが。
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